液晶パネルの選び方2
液晶パネルの種類には、2種類あります。
それは、IPS と VA の2種類です。
もちろんこの2つとも液晶パネルに間違いありません。
違いは、液晶分子の配列の違いです。
従来 フルHDでは、IPSの方が良いとされてきました。
それは、視野角が広いことが、持てはやされた理由です。
しかし、現在の4Kテレビの上位機種のほとんどには、VAパネルが使われています。
VAパネルが上位機種に採用される理由
コントラストが良いからです。
VAパネルは、正面からテレビを視聴する場合に、液晶分子はほぼ完璧に閉じることができます。
正面から見る場合は、光の漏れがないのです。
ですから暗いシーンにおいても光が漏れませんから、明るいところは明るく、暗いところは黒くと忠実に表現できるのです。
つまり、高コントラストなのです。高コントラストは、引き締まった画質です。
暗闇のわずかな光による明るさの違いも表現できるのです。
その表現ができないテレビは、全体がなんとく黒い、僅かな光の違いが表現できないともさっと全体が黒く、黒潰れ状態で、忠実な表現ができないのです。
IPSパネル
一方IPSパネルは、正面からも左右、上下のどの方向から見ても、色の変化が起きないのです。
そのため一時は、IPSパネルがもてはやされました。
しかし、液晶分子が駆動する際に光が漏れる欠点があります。
光が漏れると言うことは、何度も言いますが黒が黒でなくなるのです。
締まりの無い黒の表現になってしまう結果、コントラストが低く締まりのない画質となってしまうのです。
結論
4Kテレビは、画質を追求したテレビです。
全角度で画質の変わらないIPSパネルの採用よりも、正面からの高画質に特化するためにVAが採用されていると思われます。
ただし、一概にどんな視聴環境でもVAパネルが優れているとは言い切れません。
VA、IPSの特長をよく頭に入れて頂き、自宅の視聴環境にあった1台を選んで頂きたいと思います。
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